初日のシートでは冒頭から涙腺をやられ、今日のモッシュピットでは仰ぎ見る彼女たちに圧倒された。ただただ純粋に音楽が楽しいという気持ちと、神々しいものを見守る畏敬の念と、様々な感情がごっちゃになって燃え尽きて、今はくたびれて電車に揺られている。
「We are the one(私たちはひとつ)」と歌うその声に心を揺り動かされるのは、自分がTHE ONEというパーツの中に取り込まれて、もっと大きな何か、うねり続ける大きな流れの中に組み込まれたような気持ちになるからだ。メタルの神様、キツネ様の存在を思わず信じたくなるような、あの不思議な全能感。BABYMETALという物語の強固さを改めて痛感する。もはやアイドルグループのライブを観たというよりは宗教の礼拝に参加にしたのではないかとさえ思う。
来年はいよいよニューアルバムと東京ドーム。驚きはしない。来るべき時が来たか、そうか、と迎え撃つ気持ち。でも、ほんのちょっと前までタワレコのイベントで観れたような子たちが、今やイギリスのウェンブリーアリーナに立ち、アルバムを世界同時リリースし、東京ドームを埋めようとしている。急激に加速するBABYMETALに、気持ちがついていってないのは私の方。もうあんなに近くでキュートな笑顔を見れないのかなんて寂しさと、全く違うステージにいよいよ来てしまったんだな、と覚悟を決める気持ちと。こういう日が必ず来るとずっと心のどこかでわかっていたのに、いざ来るともう…言葉にならないんだな。
よかった。彼女たちの物語に立ち会えることができて。本当によかった。
震える心を携えて、今はただ次のキツネ様のお告げを心待ちにしていようと思います。Only the fox god knows !!