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二度漬け禁止

俄然イカリ派。主に趣味の話(たぶん8割アイドル)のブログです。

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まるえつ meets HIPHOP!? DAOKOライブをTSUTAYA O-EASTで観た

DAOKO live music

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DAOKO、満員のO-EASTワンマンで涙「支えてくれるみんなが誇り」 - 音楽ナタリー

最初の感想は「まるえつ meets HIPHOP」

昔Evanescenceが「宇多田 meets リンキン・パーク」と言われて売りだされていたことを覚えている人はいるだろうか。
この業界のウリ文句としてありがちな「◯◯×●●」という雑な文句はキャッチーではあるけどあまり好きではない。
だけど、最初にDAOKOを聴いた時頭に浮かんだのはこの言葉だった。
「やくしまるえつこ×HIPHOPって感じだな。これ売れるな。絶対売れちゃうな」
18歳と思えない洗練された世界観。【オシャレでかわいい】雰囲気をまといながら、根底にそこはかとなく漂う女子高生ならでは厭世観や叙情的な趣にハートをくすぐられてしまった。

youtu.be


スクリーンへの投射を活かしたライブ演出が評判になっていたので、ライブ行ってみたいねと友人と一緒にチケットをとり、ワンマンライブ「DAOKO THE FIRST TOUR」TSUTAYA O-EAST公演を観てきた。

ライブで感じる圧倒的強固な世界観


ライブハウスの中に入り、演出の見やすさなどを考えて段差上のほぼ中央のポジションに位置取りをし、周りを見渡してみると、客層は10代~20代前半が多い。DAOKO自身昨年高校を卒業した18歳の女の子だからそりゃ同世代が多かろう、最近おっさんばかりのアイドル現場に入り浸っていたから新鮮だな~とじろじろ見てしまった。DAOKOのトレードマークである青のパーカーを身にまとった女の子達は今か今かと同世代のヒロインを待っている。
照明が落とされ、音楽が始まると、ステージ前にかかった透明なスクリーンに映像が映しだされた。透過したスクリーンの奥にDAOKOが立つのが見え歓声があがる。文字通りミステリアスなベールに包まれた18歳の少女のショーが始まる。

文字が刻まれたブロックが宙に浮かんでいる、ように見える。投射されたブロックはものすごいスピードで消えたり浮かんだりして、彼女の歌詞を観客の目に焼き付ける。楽曲にあわせて漫画のコマの吹き出しに、街のネオンサインに、彼女の歌詞が形を変える。
mp3世代への配慮でもあるんだろうけど、なるほど改めてこうやって歌詞を読むと彼女のパンチラインがすごい勢いで殴りかかってくる。

夕方の街走る女子高生
冷えきったサドルが
発育途中の身体突き刺すの

____DAOKO「JK」より


突拍子もない甘い妄想と、「きみ」「あたし」「オトナ」「小田急線内」などの言葉で構成される狭いコミュニティが、夢見がちな女子高生の世界を構成している。魔法使いじゃなかったとがっかりしたり渋谷に憧れたり世の中が全部嫌になったり星になりたいと願ったりする。ジェットコースターのような飛躍力こそが「JK」の若さだ。
薄皮一枚はさんだ向こう側で息をしている彼女はその「JK」というアイコンを自身に憑依させて歌う。その強固な世界観よ!ライブを見るまではもっと淡々としたキャラなのかと思っていたのだけれど、熱すぎず冷めすぎず微熱ギリギリのラインで自覚的にそれをこなしているのだ。たまにはにかみながら言う「ありがとう」にも、どこか演じているような素振りさえ感じられ、ああこの子は本当に芸術的な演者なんだな、すごい子が現れたなと舌を巻いた。
だと思ったら、最後の「ゆめみてたのあたし」では
「みんなと出会えて良かった あたし ひとりじゃないんだ」
と声を詰まらせて感情的に歌う。このギャップ。いや、その緩急でさえ、計算しつくされたものなのかもしれない。そう疑いたくなるくらい、DAOKOのライブは演出、楽曲、本人のキャラクター、全て完成度の高いものだった。
やくしまるえつこというよりは、実はもっと椎名林檎とか大森靖子タイプというか、何かを自分におろして歌う巫女タイプの子なんだな。徹底した自己プロデュースの鬼のような少女だと思った。そしてこの強固な世界観を一分の狂いなくリアルに体現させ、裏で淡々と目論んでいるスタッフの緻密さにも本当に頭がさがる。

ライブの後「今見れてよかった」という言葉が自ずと口をついて出た。たぶん次に来る時はこのハコでこんなにいい位置で見られなくなる気がした。
しかしGOMESSといいDAOKOといい今の日本語ラップは10代ですごいおもしろい子がたくさん出てくるなあ…。

youtu.be

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「ShibuyaK / さみしいかみさま」通常盤

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DAOKO(通常盤)

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