二度漬け禁止

主に趣味の話(たぶん8割アイドル)のブログです。

エゴラッピンを武道館で観た

エゴラッピン結成20周年記念の「EGO-WRAPPIN’ memorial live」を武道館で観た。
全てがキマり過ぎている。腰砕けになるくらいかっこいい。
聴いてるだけでうっとりして、脳みそがびりびりしびれる。
デタラメで猥雑な曲の調子にドキドキする。
バラードでは、この人達の音楽にただ身を委ねて身体を揺らしていれば最高に気持ちよくなれるという絶対的な安心感があった。
こんなに官能的なライブがあるなんて!


曲中に叫ばれた
「音楽は楽しければいいんだよ!」
というよっちゃんこと中納良恵さんの言葉は本当にその通りだった。頭空っぽにして耽溺できるエゴラッピンの音楽の強さ。
この強度は20年間かけて彼女達が作り上げてきたものだ。
近年アイドルのライブで武道館に度々脚を運んでいるが、3階までびっしり埋まったこの客席を観れば、同じ「夢の武道館」でも、全く異なる舞台であることがわかった。
私が彼女達のアルバムをきちんと聴いたのは06年リリースのアルバム「ON THE ROCKS!」までで、ここ10年は一切曲を聴けていなかった。そんな「昔よく聴いてた」勢も多かったのか、10年以上前の名曲のイントロが奏でられる度に悲鳴のような歓声が上がった。嬉しいよね。今日これ聴きたかったよね。
曲と曲を畳み掛けるようにつなぐ怒涛の名曲セットリスト。観客は息つく暇なく熱狂の渦に放り込まれる。踊る。スイングする。驚くべきはメンバー。流れるようなセトリにボーカルのよっちゃんは全くバテる様子もない。むしろ後半戦に「色彩のブルース」を会場に響き渡るアカペラでぶち込んでくるのだから、舌を巻くしかない。
長年続いているバンドにはそれ相応の実力と理由があるのだ、と深く納得した。


実はこのライブを観るために、前日から函館に旅行してたところを早々に引き上げて、朝一で北海道新幹線で青函トンネルを越えてはるばる東京に帰って来たのだ。その価値がある素晴らしいライブだった。