二度漬け禁止

主に趣味の話(たぶん8割アイドル)のブログです。

春はサヴァイヴ~ライムベリー事実上解散に寄せて~

春は別れの季節だ。
昨日の夜は職場で長く務め上げた先輩の壮行会があった。
一人残務処理を終え、あわてて壮行会会場に向かう。
その道すがら、友人からのLINEでライムベリーの事実上解散を知った。

 

ライムベリーオフィシャルサイト

 

冷水をぶっかけられたような。
なんでこのタイミングで!?という疑問。
ついこの間あんなに素敵なワンマンライブを大成功させて、これから売れるぞ、今が夜明け前だぞ、いよいよ雲間から朝陽が見えてきたね、そんなタイミングだったのに。
「さくら学院も3月で推しが卒業しちゃうし、4月以降の生きるモチベーション保つためにはライムベリーを本現場にしてがんばるしかないねえ。早く次のワンマン行きたいのになかなか4月以降の予定出してくれないねえ。いよいよアルバム準備なのかねえ。」
そんな会話を友人とつい最近交わしたばかりだった。

 

「プロデューサーがやめて、メンバー3人中2人がやめて、それで3月から新メンバー入れてやりますって、それはもうライムベリーではない何かなのでは」
そうだね。次に会った時それは、もう私たちが好きだったライムベリーではないのかもしれない。悔しいね。悲しいね。さよならを言いたかったね。
突然の卒業。もうひめちゃんやひかるには会えないのだろうか。次にどこかで再会できたとしてもそれはもうMC HIMEでもDJ HIKARUでもないんだろう。


最後に出したシングル「IDOL ILLMATIC」のリリイベの時、CDについてきた券で、全然慣れてない握手会に参加した。私はメンバーと話したり握手したりする、いわゆる「接触イベント」が全然好きじゃなくて、思いがけずもらってしまったチケットで何を話そうか、ドキドキするねと友人と言いながら列に並んだ。買ったばかりの「IDOL ILLMATIC」にHIMEちゃんからサインをしてもらい、何を言ったか…確か「応援してます」「ライムベリー大好きなので今日会えて嬉しいです」「これからもライブ楽しみにしてます」とか当り障りのないことしか言えなかったように思う。緊張してたこともあってか、もうあの時自分が何を言ったかほとんど覚えていない。サインをもらうことに不慣れで「どこに(サインを)書きます?」と言われて、とっさに反応できなくて、えーっと、と悩んでしまった私に「みなさんこのあたりによく書くんですよ。じゃあ、ここに」と慣れた様子でさらりとかわいい犬の絵を書いてくれた。年下のかわいい女の子からかわいい絵を書いてもらうのなんて、なんだかとっても気恥ずかしくて、「ありがとうございました」と言うのが精一杯で、思わず握手するのを忘れて立ち去りそうになってしまった。「あ、握手!」そう言って笑って握手してくれたっけな。

終わった後、友人に「何を話したの」というと
「『ライムベリー、絶対売れると思うんでがんばってください、応援してます』って言ったの」
そうだよねえ、売れちゃうよねえと言いながら会場を後にした。

 

「あの時HIMEちゃん『ありがとうございます!嬉しい!!絶対売れますから!!』って言ってくれたのにな」


さびしそうに友人が言う。そうそう、そうだった。
「ねーねー、うちら絶対売れるってさ!!」
「ッシャ!」
隣のHIKARUに嬉しそうに告げてわちゃわちゃ喜んでいたんだっけ。

 

 

職場の壮行会はとても素敵だった。
みんなが絶えず笑い続け、上司から送る言葉があり、事前に準備されていた色紙とプレゼントがあり、去りゆく人からの最後の言葉。みんなで一緒に写真を撮って、拍手をして別れた。
「こんな色紙もらったら捨てられないじゃないですか」
そんな声を聞きながら駅で「また飲みに行きましょう」と言って手を握って別れた。

 

好きな人にきちんとさよならを伝えてお別れができるのは、とても贅沢なこと。
アイドルを好きでいると、さよならを言いたくても言えなかった人がたくさん出てくる。
だから、好きなら今、会いにいかなきゃいけない。
次観に行こうなんて思ってたら、もうその次は永遠にやってこない、そんなことが本当にたくさんあるんだよ。

 

春は別れの季節だ。このうららかで晴れやかで憂鬱な季節を、私たちはどうやって生き抜こう。

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