二度漬け禁止

主に趣味の話(たぶん8割アイドル)のブログです。

【イベントレポート】さくら学院 2015/3/14 公開授業「歌の考古学」 第二部 TFTホール500

さくら学院を、菊地最愛ちゃんを、推してきて本当によかったと思える素敵なイベントでした。

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さくら学院、10人それぞれの「歌の考古学」 - 音楽ナタリー

 

公開授業「歌の考古学」は今年で三回目のさくら学院名物といえる大イベント。
自分が生まれる前の歌についてメンバーが各々が調べてきてプレゼンを行い、最後には伴奏なし客の拍手も一切禁止の静まり返った会場でマイクのみのアカペラで歌い切るというものです。
私が歌の考古学に参加したのは昨年の2013年度からでした。2012年度の歌の考古学に参加した友人は今やメタルの女王となったSU-METALこと中元すず香ちゃんの「島唄」について事あるごとに言及し「素晴らしかった」と繰り返し言うのです。私はその時の公開授業に行きたかったなあと今でも悔やんでいます。それくらい芸術性が高くて感動するイベントなんです。

 

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BABYMETALメンバーとして人気の高い菊地最愛ちゃんと水野由結ちゃんのラスト公開授業、しかも歌の考古学ということでチケット争奪戦はまあ熾烈なもので。
なんでこれをこんな狭いハコでやるんだろうと商売っけのない運営に呆れながらなんとかチケットを確保し、参加しました。
昨年は一部二部ともに参加できましたが、今回は推しの菊地最愛ちゃんが参加する第二部のみ参加。一部のメンバーのパフォーマンスも素晴らしかったと聞いているので残念。でも二部だけでも観れて本当によかった。

 

私、あんまり感動する場面とかで泣かないタイプなので油断してたわ。
後半に進むにしたがって曲終わる毎に父兄(しかもいい年したお兄さんおじさんが結構多い)が「ズズッ…」「ズズウッ」って鼻すすりまくりですよ。隣のおじさんもしらさきの「There will be love there -愛のある場所-」が終わったあたりからずーっと鼻すすってんの。泣きすぎだろお前ら…ハハhあれこの目から落ちるあったかい水なに?もーまだ卒業式じゃないから!!涙の本番今月末だから!!!
まあ私なんて菊地最愛ちゃんのTED並みのスーパープレゼンからの曲目発表でKiroro「未来へ」って聴いた瞬間泣いたよね。曲聴いただけで「もあちゃんの…未来へとか…」って切なさはじけて泣いたよね。


Kiroro - Miraie - YouTube

夢はいつも空高くあるから
届かなくて怖いね だけど追い続けるの
自分の物語(ストーリー)だからこそ諦めたくない
不安になると手を握り
一緒に歩んできた

 

その優しさを時には嫌がり
離れた母へ素直になれず

 

ほら 足元を見てごらん
これがあなたの歩む道
ほら 前を見てごらん
あれがあなたの未来

 

未来へ向かって
ゆっくりと歩いて行こう

 

BABYMETALが今や世界的現象になってしまい、半ば強制的にMOAMETALとして生きる道が宿命付けられてしまったわけですが、そこに対する15歳の少女の覚悟が見え隠れする歌でした。「音楽に国境はない」そう言い切る姿が印象的で、自分に言い聞かせて信じた道を進もうという意志が眩しかった。

今回の公開授業を通して父兄の意見を眺めていると「あのプレゼンができる菊地最愛という逸材を単なるMOAMETALというキャラクターに閉じ込めておくのはもったいない」という意見がたくさんありました。

先日のタワレコイベントを観てても「いつかは菊地最愛としてここに戻ってきたい」という本人の声があっただけに、アイドルの菊地最愛が観れなくなるのは本当に残念だなあと。私たちはMOAMETALだけじゃない、アイドルとしての「スーパーもあちゃん」が観たいんだよと。私はベビメタからもあちゃん推しになった人間だけれども、この2年間さくら学院を観てきて、モンスターアイドル菊地最愛にすっかり魅せられてしまった人間なので、この子の10代が全てBABYMETALだけに捧げられてしまうのは、ひどくもったいない気がして…。

BABYMETALのイメージ戦略上、アイドルとしての露出は一切なくなるんだろうなあと思いつつも、どこかにあの子のアイドルとしての輝きを発露させる場所があってほしいなと願わずにはいられません。アイドルとして道を貫く覚悟を決めた卒業生武藤彩未ちゃんへのリスペクトや、自身がハロプロ大好きなアイドルヲタであること、M&Mで見せたプリプリのアニソン路線、ラブライブ!での矢澤にこへの共感に垣間見えるアイドルであることの矜持など、はたから見ていると「この子は本当にかわいいアイドルが好きなんだなあ」と思えるだけに、いろいろ考えてしまいますね。「かわいいアイドル」をやりたい女の子が、自身の10代をそこに全力投球できないことをどれだけ不安に思っているか、そんなことわかってるけど、腹をくくってもあちゃんがやるって宣言したんだからもうどこまででもついていくよ!!


あとねー野津。野津もう反則過ぎ。最後に「アドリブが一切できなかった私がさくら学院に入ってトーク委員長までまかされるようになって…やさしい父兄さんに見守られてほんとに私は世界一幸せものです」って急に泣くのもう本当やめて!お前普段全然そんなキャラじゃないだろ野津!!!不意打ちほんとやめて!!!お前自身がめっちゃ頑張ってモリモリ成長したのみんなわかってるよ!!!突然素直に感謝して泣き出しちゃうの、嗚咽混じりでもらい泣きしちゃうからやめて!!!!!

 

今回の公開授業、実は最初にうるっと涙腺に来たのはしらさきのthe brilliant green 「There will be love there -愛のある場所- 」でした。
さくら学院「My Graduation Toss」「ハートの地球(ほし)」等の名曲を提供し続けている川瀬智子にスポットをあてプレゼンしてくれたのだけれど、これはさくら学院大好きなしらさきにしかできないプレゼンと歌だなあと。
しらさきってさくら学院の中でだと決して歌が上手い方ではないと思うんだけど、さくら学院に対するひたむきな想いにいつも共感してグッときちゃうんだよな。
自分がリアル学生時代にこの曲を聞いてた時は川瀬さんのけだるいボーカルの印象が強いせいか全くポジティブな歌に捉えてなかったんだけど、改めて聴くととても前向きでいい歌だなと気付かされました。これも歌の考古学の魅力ですよね。

 


the brilliant green - There will be love there -愛のある場所- (live) - YouTube

 

大きな曲がり角を曲がったなら走り出そう
とまどうことはもうやめて
その先に何があるのかは分からないけど そう
強くあるために

 

“楽しみに待つ”とゆうこと
待つ時の楽しさも今では空っぽで 不安で一杯になる
悩みはいつも絶えなくて不満を言えばきりがない
全てに立ち向かう強さを下さい I believe...

 

Love that's waiting for me
Love that's waiting for you
そこから流れて行けるような世界を見つけたい
There will be love there
There will be love there
いつかは誰かのために生きていたい