いいライブだった。
新宿BLAZEでlyrical schoolの現体制ラストワンマンライブ「ラストソング」を観てきた。虚脱感と疲れが、どっと私に覆いかぶさってきて、本当は今すぐ寝てしまいたい。
でも、絶対にこの気持ちを何かに書き残しておきたい。
1週間後、1ヶ月後、1年後。
そっと1人で読み返して
「ああ、あのライブはとても素晴らしかった」
と思い返して独りごちたい。何度も心の中で反芻したい。
アイドルを追いかけていると、たとえそれが悲しさを含むものだったとしても、ああいうメモリアルな幕引きに立ち会えることがあるんだ。
私がリリスクをちゃんと追いかけるようになったのは、himeちゃんが加入してからなので、そんなに長い時間見ているわけではないし、ましてあんなに泣かされると思っていなかった。
ライブが始まって、歌詞の端々にある別れの予感や、それを歌うメンバーの、涙をこらえきれない様子に、気がついたらポロポロと泣いていた。
amiちゃんは真っ先に泣いていて、大部はアイドルとして最後まで楽しもうとしていて、
meiちゃんは元気でにこにこしているものだから、あまりにも「らしさ」があって。もうこの雰囲気が見れなくなるんだと切なかった。見送るhimeちゃんとminanちゃんは泣くのを我慢してたけど、こらえきれずにやっぱり泣いていた。
アイドルを見送る時にはいつだって、抱えきれない感謝と、「この子がどうか幸せでありますように」という祈りにも似たエールしかない。
リリスクでいてくれてありがとう。
元気でね。
特典会ではそのようなことを伝えて、会場を後にした。
twitter.comリリスクhimeからRBSへ
— ラインマーカー a.k.aラスカル (@rainmakerpink) 2017年2月26日
「本当はラップを辞めるつもりだった。あたしも今日ここで、辞めるつもりだった。でもねRBSのみんなが見に来てくれたから、続ける。だからみんな、見に来てね」
以上です。
このツイートを見た時、少しショックではあったけど、納得したし嬉しかった。
2年前、ライムベリーを突然除名されたあの時にhimeちゃんは芸能界を実質引退していて、たぶんライムベリー以外には未練なんてなかったんだと思う。
「もう一度ラップをやってみないか」と声をかけてくれたのは、自分がこよなく敬愛するライバルグループで、あの時に「もう少しだけやってみるか」と腹をくくるきっかけをくれたのは、グループを跨いで仲良くしてくれていたamiちゃんなのではないか。
amiちゃん含むメンバーの3人が卒業するこのタイミングで、himeちゃん自身も高校を卒業するし、キリよく自分も…と間違いなく考えたはずだ。
私は2年前の今日、もう2度とhimeちゃんのラップは聞けないと思っていた。だから、himeちゃんがリリスクに入ってくれて、もう一度ラップを聴かせてくれるなんてすごい奇跡だと思った。そんな奇跡をくれたリリスクに本当に感謝しているんだ。
リリスクのことは好きだけれど、私の根源は揺るぎ無くライムベリーで、そのことに対してずっと、どこか後ろめたい気持ちがあった。2年も前に事実上解散したグループのことを、未だにこんなに引きずっている自分は、そもそもリリスクのファンなんだろうか。それが、このツイートを見て救われた気がしたのだ。
私がライブに通うことが、彼女がラップを続ける理由の0.01%にでもなれていたんだろうか。そう自惚れたい。だから、リリスクの新体制も絶対観に行きます。