二度漬け禁止

主に趣味の話(たぶん8割アイドル)のブログです。

Aqours 5thライブをみた

「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 5th LoveLive! ~Next SPARKLING!!~」をメットライフドームで2日間観た。


Aqours:3度目のメットライフドーム公演 伊波杏樹「Aqours、沼津をもっと世界に」 - MANTANWEB(まんたんウェブ)


今回のライブでは、AqoursのナンバリングライブにSaint Snowが出演することが初めて事前告知された。最新作の劇場版では佐藤日向ちゃん演じるキャラクターがライブ衣装で網タイツを履いていたため、さくら学院父兄をこじらせたオタクは出演決定の瞬間から「日向…着てしまうのか…網タイツを…」とやや複雑な気持ちだった。中学生の頃から見守ってきて、この間まで学校制服着てた子の網タイツってどんな顔して見ればいいの。アサミ姐さんは私服で着てるしクソ似合うことが確約されてるから良いと思うんですけどうちの子まだハタチになったばっかりですよ!!この間まで未成年ですよ!!!いいんですか網で!!!!ってなってました。


5thライブは劇場版ラブライブ!サンシャイン‼︎の楽曲を中心に、劇中を追体験できるような素晴らしい構成のライブだった。それに加えて、合間に「Daydream Worrier 」や「スリリング・ワンウェイ」などの戦闘力の高いライブ向け楽曲を持ってくるあたり、Aqoursはますますライブアイドルとして磨きをかけてきている。


Saint Snowの「Believe again」は映画で一聴した瞬間から「ああ、ライブで盛り上がることを前提とした楽曲だな、早く生で聴きたいな」と願っていたので、ついにライブで聴くことができて本当に嬉しかった。爆音のウーファーで頭振りながら聴きたくなる最高にかっこいいやつ。
実際会場ではSaint Snowの登場から「SELF CONTROL!!」「Believe again」は本当に大盛り上がりだったのです。主人公たちのライバルグループの登場がこんなに歓迎されるかねってくらい。ここまで愛されるユニットに育ったのはSaint Snowの楽曲のよさはもちろん、メンバーのパフォーマンス力と魅力が多分に大きいと思う。函館UCで緊張してた佐藤日向ちゃんはもうどこにもいなくて、ドームの観衆を前に本当に楽しそうな鹿角理亞ちゃんの笑顔がそこにありました。作中で叶えられなかった直接対決の夢を、叶えてくれてありがとう。「Believe again」はアイドル楽曲に興味ない人もコンテクストをぶっちぎって引き込む強さを持ってる曲だから、広く聴かれてほしい。



日向ちゃんたちの衣装は予想以上にめちゃくちゃしっかり作り込まれており、アニメにおける衣装の表現の甘さやチープさを全力でフォローしてくださっていて、会ったこともない衣装さんの匠の仕事に感謝した。正直もっとトンチキな感じになると思ってたんだけど、めちゃくちゃかっこよかったです。
Saint Aqours Snow「Over The Next Rainbow」はゼロズレでアサミ姐さんのフェイクを聴いたのですが、ほんとにゾクゾクした。歌い手田野アサミの底力感じた。ボイスタ時代から想いを馳せると、それなりに苦労した経歴の持ち主だと思うんですけど、今こうしてこの才能を見出して広く知らしめてくれるラブライブには改めて感謝だなあと。


ライブの度に思うんですけど、Aqoursは杏ちゃんがリーダーでよかったなあ。杏ちゃんも田野さんもそうだけど、人に気持ちをまっすぐ伝えることができるって才能ですよね。周りの人が否応なしに応援したくなっちゃうもん。アイドル力高えよ。
「好きなものをずっと好きでい続けるって難しい。それでもずっと、Aqoursのこと好きだって言ってくれますか」
「私のはじまりは、ラブライブが好きって気持ちだけだった!!」
情熱を仕事にする役者であり、ラブライブが好きでこのキャリアを選んだ杏ちゃんが言うからこそ、言葉の重みがすごい。
「アイドルって永遠じゃないからこそ、追いかけたくなるんだと思うんですけど。Aqoursは永遠であってほしい」
ありしゃも珍しく感傷的なコメントをしていて。
人間って、どうやったって変わるじゃないですか。だから、基本的にはずっと同じではいられないし、よくドルヲタがいう「一生◯◯推し」みたいなのあんまり好きじゃなくて。一生好きでいるってどうしてそんなに軽率に言えるの?って思っちゃう。でも、自分と推しの間にうっかり永遠を感じちゃうくらい大好きになれるのって、めちゃくちゃ尊いことだと思うんですよ。だから、これは自信を持って私たちも「ずっと大好きだよ!」って返すべきところなんじゃないかな。



Aqoursはすごい。
ラブライブサンシャインっていう、あの最高にキラキラした夢物語の器たり得るって、めちゃくちゃすごいことだよ。体現できるんだよ、あの輝きを。敬愛しかない。
私、アイドルは宗教だと思ってるので、中に何を入れるのかってすごく大事なことだと思うんです。神棚の中に何を祀るかで、そのアイドルの生き方や愛され方ってわりと左右されるんじゃないかなって。
普通はアイドルって「いかに人間を現人神にするか」ってことが大事なんだけど、ラブライブの場合は、「いかに人間を神様に近づけていくか」ってことが大事で、似てるようで結構アプローチが違うのではないか。
人間と偶像が合わさって偶発的に生まれるものが、意図や想像を軽く超えてくる瞬間___人が作った経典を簡単に凌駕する時があって、それがとても好き。あれなんなんだろうなあ。サンシャインは実在しない架空の物語なんだけど、それゆえに、2.5次元にしかない、特有の尊さがある。




いつまでこの輝きをそばで観させてもらえるのかはわからないけど、一瞬一瞬を目に焼き付けながら観ていきたいな、と思う。