二度漬け禁止

主に趣味の話(たぶん8割アイドル)のブログです。

Aqoursがアフターコロナのドームツアーをやることについて

Aqoursの5大ドームツアー日程が発表されましたね。
5周年である今年、4月上旬にドームツアー開催の旨がリリースされたものの、コロナ影響で「いつやんの?そもそもできるの?」と夏まで引っ張っられていた状態でした。コロナ禍でライブを観れない状態が続く中で、自分の好きなアイドルグループがドームツアーを決断・発表してくれたことは本当に嬉しく思います。
ここ数ヶ月は何も予定がない週末を寂しく思うばかりだったので。


ドームツアー日程が発表されたのはツアーテーマソングCD「Fantastic Departure!」の発売日前日(7/21)でした。ツアーシングル発売のお知らせと同時にツアー日程と申込券封入の旨を発表するのが通例ですから、本来であれば4月には発表されていたはず。ツアーのリスケジュールや関係各所への調整をギリギリまで続けた結果なんでしょうね。ファンも一気に購入するので、ネット上では一時期どこも在庫切れの状況になっており、混乱の様相を呈していました。
せめてCDに券がついていくるのは早めに言ってくれよ!一気にみんな買うからどこも品切れで超焦ったわ!!と思いつつも、この状況下で開催の是非含めてギリギリまで粘り強く検討してくれた結果だと思うので、本当にお疲れ様ですと頭を下げるほか無い。




5大ドーム、全箇所2days開催で合計10公演。うちナゴヤドーム、メットライフドームでの計4公演は無観客の有料生配信ライブです。完全にアフターコロナ仕様のドームツアーですね。残りのドームライブも今後の感染状況によっては配信ライブに切り替えるかもしれない、というアナウンスつきです。残りの3箇所6公演、その時はせめてドームライブができる状況になっていることを祈るしかない。
今年のドームツアー、このコロナ影響下で対応した日程やプログラムを発表するのはAqoursが初めてなんじゃなかろうか。直近でドームツアーを発表したグループの状況を気になって調べてみました。



  • GLAY
    • 結成25周年を記念したドームツアーを2020年5月~12月に開催予定だったものの、12月の札幌ドームを残し、中止を発表
    • 元々のツアー日程:5/16(土)愛知・ナゴヤドーム、5/30(土)東京ドーム、5/31(日)東京ドーム、12/19(土)北海道・札幌ドーム
  • SEKAI NO OWARI
    • 2020年9月開催予定のドームツアー全5公演を中止
    • 元々のツアー日程:9/5(土)福岡PayPayドーム、9/9(水) 、10(木) 東京ドーム、9/13(日)ナゴヤドーム、9/17(木)京セラドーム大阪
  • SEVENTEEN
    • 2020年5月開催予定のドームツアー全8公演を中止
    • 元々のツアー日程:5/9(土)・5/10(日)メットライフドーム、5/19(火)、5/20(水) 東京ドーム、5/23(土)、5/24日(日) 福岡PayPayドーム、5/27(水)・5/28(木)京セラドーム大阪
  • THE YELLOW MONKEY
    • 2020年12月~2020年4月開催予定のドームツアーのうち、4月の東京ドームを2daysを開催中止。11月~12月に東京ドーム含む4公演を追加公演決定
    • 元々のツアー日程:2019/12/8(土)、2/11(火・祝)京セラドーム、4/4(土)・4/5(日)東京ドーム

※Perfumeのドームツアーなど、すでに全日程を終えてしまったものは意図的に除外しています。もしこれもあるよ!というものもあればコメントなどで教えていただけると嬉しいです。




調べてみた範囲では、公演の中止や、それをリカバリーする追加公演を発表したグループはありつつも、一部無観客公演&有料生配信ライブ決定を大々的にリリースしたドームツアーを開催するグループは本邦初でした。
Aqoursのアーティストマネジメントを務めるアミューズは6月にサザンオールスターズの無観客ライブ配信を8プラットフォームで展開しています。ライブには無観客であることを逆手にとった演出が盛り込まれており、STAY HOMEの中で非日常を楽しめる素晴らしい公演だったことはもちろん、収益面でも6億5000万円と大きなチケット売上を誇っています。チケット購入者数約は18万人、推定視聴者数は50万人以上。国民的ロックバンドであるサザンオールスターズだからこその成功とも言われていますが、Aqoursだって負けてはいません。2018年に実施された東京ドーム2daysでライブビューイングを含めた動員数は15万人と言われていますから、過去の数値実績をもとに電卓を叩いた結果、採算ラインで実施できるとGOを出したはずです。


ただ、それをもってしても、かなり厳しい状況なのは間違いない。
会場のキャパシティから計算するに、通常時であればAqoursの5大ドームツアーでの想定観客動員数は約50万人。本来であればチケット売上だけでも50億近い売上を誇るツアーとなっていたはずです。
ただ、そのうちの約17万人ほどを占める名古屋と埼玉は無観客配信であることが発表されており、残りの3公演についても、実施できたとしても感染予防対策のため1/2の動員とすることはすでにアナウンスされています。純粋にチケット売上だけみても、当初の見込みからは25億以上の乖離が出る状況なわけで。そこからグッズ収益やCD売上への影響を考えると、より大きな売上損失は免れない。
それをカバーするためにも、有料配信チケットを、いくらでどのくらいの人に売るのかが今回のツアー収益においては重要なポイントになってきます。7/26現在、まだ配信チケットの価格については公表されていません。各配信プラットフォームと交渉しながら、慎重に検討を進めている最中かと思います。
今回のツアーではライブ毎にセトリを変えることがほのめかされていたり、同会場の有料配信においても、「Day.1はアニメーションとのシンクロを重視したアングル、Day.2はキャストメンバーのパフォーマンス・表情をより感じ取ることができるアングル」と内容を変えることが表明されています。同じ人に何回も観たいと思わせる趣向を凝らしてきてくれると思うので楽しみですね。
ツアー開催大変なことになっちゃったなあと思いつつ、「Aqoursならきっとこの時代にあわせたまだ観たことのない何かを見せてくれるはず」と信じて疑わない自分もいます。




ツアーテーマソングの「Fantastic Departure!」、そのカップリング曲の「Aqours Pirates Desire」、サウンド面ではどちらも今までにないAqoursをきっちり見せつけてくれていていいですね。いかにもアイドルらしいフレッシュさや初々しさから一皮むけた、クールでたくましいAqoursを見せたいという意気込みが伝わってくる。5周年の節目に相応しい曲だなと感じました。
「Fantastic Departure!」は作曲がKanata OkajimaさんとMEGさん、編曲MEGさんとのことで、BABYMETALファンとしては「DA DA DANCE (feat. Tak Matsumoto)」以来のコンビ復活が嬉しい。


BABYMETAL - DA DA DANCE (feat. Tak Matsumoto) (OFFICIAL)

個人的には「Aqours Pirates Desire」がめちゃくちゃ好きなので、ライブで聴ける日が楽しみ。今までに観たことないワルいAqoursが滲み出ていて、ブレードを振るより、手足を打ち鳴らして踊りたくなる一曲です。


【試聴動画】『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 6th LoveLive! DOME TOUR 2020』テーマソングCD「Fantastic Departure!」



今回のツアーはコロナ禍以降の日本における大規模ライブのモデルケースになるはず。
スタッフやメンバーの挑戦に心からのエールを送りつつ、どんな景色が観られるのか、その日を楽しみに待っています。