「また東京ドームに戻ってくる」そんな大きい約束を叶えてくれたAqours、やっぱりめちゃくちゃすごいしかっこいいなって。
東京ドームに2回以上立てたアイドルグループってPerfumeとAKBと乃木坂くらいなもんで、本当にすごい大舞台だと思うんですよ。
ただ、もうそれだけに最近は全然曲が聴けてなかった。これは完全に個人的な事情なんだけど。
東京ドームのライブ用に書き起こされた「なんどだって約束！」が本当にいい歌で。
それだけにもう全く聴けなかった。
リリース直後に一度楽曲を聴いて、あまりの眩しさに、「あ、これは今の私には無理だな」と思って、ライブ直前までほぼリピートできなかった。
約束をもっと もっともっとしようよ
君とならがんばれる
ムリかな？そんな願いも
いっぱい叶えちゃうよ
ミライの約束をもっと もっともっとしようよ
楽しさつかまえる毎日 終わらせないからね次もきっと笑顔であいさつしよう
いつ？すぐ！すぐだよ！！
伝わってる 大丈夫だから みんなと一緒に約束しよう！
なんどだって約束 約束しようよ そしてまた会おうね
楽曲がリリースされたのが4月半ばで、同時期にずっと応援していたアイドルグループの現体制終了がアナウンスされて。
これからがあるグループの眩しさ、何度だって約束すると言ってくれるAqoursの強さが、タイミング的にもう全然受け付けられなかった。
「約束したくてもできなかったグループも、たくさんあるのにな」って。
未来への希望が詰まった曲なのに、聴いていてたまらなく寂しい気持ちになってしまって。
ああ、この歌を聞くのは今じゃないんだな、と本当にドーム当日くらいまで寝かしていました。
もうすぐ会えなくなってしまうグループのラストツアーの合間に観ることになった東京ドーム公演。
ただ、いざ当日になってライブに参加すると、ただただ楽しくて。
観たことないサイズの特大ビジョン（いくらかかったんだろう）に圧倒されたし、フライングステージ初めて観たし、豪華なオーケストラ演奏も格別でした。ライブハウスで見るアイドルグループとのスケール感の違いにクラクラするほどに。幸い初日は席もめちゃくちゃ見やすいいい席で、じっくりパフォーマンスも観察できました。
今の7年目のAqoursは本当にグループとして円熟してきていて、観ていて絶対的な安心感があるんですよね。
だからこそ、観客の私も忘れかけていたんだと思う。この人たちがどんな思いでここに立っているのか。
二日目の最後の斉藤朱夏ちゃんのMC。
いつもは絶対涙を見せない彼女が、言葉に詰まって泣いてしまった瞬間、「ああ、この人たちはみんな、逃げ出しなくなるような夜を何度も乗り越えてここに立ってくれているんだよな」って。
「2回目の東京ドームってすごくプレッシャーがあって。1回目よりも成長した姿を見せたいなって思ってたんですけど、成長できてたかな？」
そう問いかけて来てくれた時、「できてたよー！！」って声を出して全力で応えたかった。
「観客が誰もない東京ドームの夢にうなされた」と言っていた彼女。いつも明るいムードメーカーで末っ子の甘えん坊で、それなのにめちゃくちゃ周りを見ているタイプだから。
他のメンバーも、言葉にしないだけで、「二度目の東京ドーム」が持つ意味を理解して、死にものぐるいで戦ってきたんだと思います。
ラブライブプロジェクトの持つ資本力って本当にすごくて、あまりのスケール感に、ファンとして最近どこか冷めている部分もあって。
このコロナ禍でまた東京ドームでライブができるって、グループの魅力だけでは絶対成り立たないことなんですよ。いろんなめぐり合わせや、スタッフの労力や、お金がないとできないこと。
だからこそ、大きい舞台に立つことを約束された人には、その人にしかわからない孤独や重圧があり、負けないようにみんな踏ん張って、どでかい、等身大以上のものを、ステージの上に創出してくれているんですよね。
その献身を、私は当たり前のように受け取ってはいけないよなって。
一度目の東京ドームは「お祭り」だったんだと思います。いい意味で。
それが二度目になった時、「約束の場所」になった。
この約束ができることのすごさ、約束し続けてくれるAqoursの強さと優しさ、本当に有り難いなと思いました。
約束があるから、未来があるから、ファンはまたこの先も希望を持って生きていける。
こんな不安定な世界だからこそ、Aqoursが私たちとしてくれる約束は、生きる力をくれます。
メンバーも話していた三度目の東京ドームでの「約束」も、いつか絶対に立ち会いたい。
そんな真面目な話をしつつ、一番頭をもってかれたのは、桜内梨子役・逢田梨香子さんソロの大人アリスだったことを正直に白状しておきます。
曲が終わった後友人と「審議！！！！！審議！！！！！！」ってライブ終わりに速攻配信買ったよね。
東京ドームの中心であんなにいやらしく椅子を撫で回した女、後にも先にもあの人だけだよ。かっけえ。
