二度漬け禁止

俄然イカリ派。主に趣味の話(たぶん8割アイドル)のブログです。

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BABYMETAL NY&UK公演の成功を日本から見て~そしてPerfumeは何を思うのか~

BABYMETALのNY&UK公演が終わった。

エンタメで成功するにはまずUSとUKを落とすべし、というセオリーにのっとったカムバックライブだったわけだけど、公演に対する各所の反応を見ていると大成功だったようでファンとしては嬉しい限り。5,000人規模の会場をSOLD OUTさせるんだから、来年はUS・UKでも間違いなくアリーナ凱旋ライブになるだろう。

 

夏から始まった海外公演を締めくくる今回のUKライブ、やはり強烈だったのは新曲の「THE ONE」(仮)。そのfancamを観てあまりにも心を動かされたので思わず深夜にブログなんぞを書いてしまう。


NEW SONG! Babymetal - The One LIVE in Brixton 1080p HD 50FPS! - YouTube

 

fancam(ライブ中にスマホを掲げて撮影する行為・その映像)が当たり前の海外ファンへ「ネットやデータじゃなくて、てめーの目と耳と心で感じたものを信じろ」という皮肉たっぷりの映像をぶちかましてから、新曲「THE ONE」への流れ。熱い。熱すぎる。

「どうして土日なのにライブ・ビューイングがないんだろう、来週同じハコに立つPerfumeはやるのに。」と思ってたけど、この映像が入るならそりゃそうだね。意味合いが変わってきちゃうからね。

外人に四角四面に「カメラでの撮影はおやめ下さい」って言ったって通じる訳ないし、それだったら物語の中のメタルレジスタンスとして組み込んでやってスマホを放り投げたくしてやろうぜ!ってのは大衆扇動のやり方として正しいだろう。その証拠に映像が流れた直後の新曲「THE ONE」ではほぼカメラを掲げる人の姿が見えなくなって、素直なイギリス人達に思わず笑ってしまった。

BABYMETAL運営はスマホで撮るな、ネタバレ禁止!みたいな小さなことをもちろん言いたいのではなくて「現地に足も運ばないでデータ映像だけで私達がなんたるかを判断しないでほしい。きちんとリアルで私達と向き合って感じて!」と、自分達のアイデンティティに関わる問題に憤っているのだ。それはつまり、ライブに対するBABYMETAL陣営の強烈な自信の裏返しである。

「これはメタルか!?」

「いや、メタルなんかじゃない!ペドフェリアのお遊びだろ、メタルへの侮辱だ!」

「これはメタルか!?」

「いやいや、メタルなんかじゃない!彼女たちはメタルが何なのかすら知らなかったし、楽器だって演奏しないじゃないか!」

BABYMETALを前に終わりのない(かつ意味のない)論争が巻き起こるのはもはやお家芸だ。それをニヤニヤしながらずーっと見てきた。彼女たちのライブを見れば、そんなことがいかに無意味か、くだらないことかわかるからだ。

ライブに行けば声をあげ頭をふり腕をあげ、キツネサインを掲げずにはいられない。

そんなメタルレジスタンス達を「THE ONE」として物語に組み込んで、「キツネ様の名のもとにひとつになろう!メタルで世の中を変えよう!」という大きな信念を掲げたBABYMETAL陣営のセンスには脱帽する。3月の武道館で日本での活動を制限して一気に海外に攻勢をかけた英断にも。

というのも、同じ事務所であるPerfumeは海外公演のタイミングやSNSへのアプローチ方法をことごとく外してきた感じがあってすごくもどかしかったからだ。「Twitterへのネタバレ禁止」という名のもとにライブの感想でさえシェアするのがはばかられるような雰囲気を醸成してしまったり、メンバーからの海外ライブへのネガティブな発言など、「おいおいなんとかしてくれよ運営さんよ」と思うポイントが度々あって・・・。

とにかく、私は先述の映像を観て確信した。

今までBABYMETALがPerfumeのチェイサーだと思っていたのだけれど、これはもう全く違うんだ。BABYMETALが追うものはPerfumeと全くの別だし、むしろBABYMETALがPerfumeの先を走ってるんだ。全く違う次元の荒野を。

「憧れのアーティストはPerfumeさんです」

そう語っていたアクターズスクール広島の後輩が、自分たちと同じ海外のステージに一週間前に立ち、5,000人を沸かせている。この事態をPerfumeの3人はどんな気持ちで見ているんだろう。

 

今回の海外公演で一旦離脱することが発表されたマニピュレーターの宇佐美さん。今年の3月に行われたBABYMETAL武道館ライブ後に素敵な言葉をブログに残してらしたので、その一言でしめおきたい。

それなりに長く音楽のお仕事をさせてもらってますが、彼女たちの真摯な姿勢を見るたびに「音楽は音楽であって、すなわちそれは楽しむこと・楽しませること」なんだなという原点に戻れる気がします。
ジャンルがどうとかは関係ない。

 (元記事:usamix's note "baby talk" Rev.E: ここのところの諸々…BABYMETALのこと

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