二度漬け禁止

主に趣味の話(たぶん8割アイドル)のブログです。

さくら学院というアイドルが来年で終わることについて

ただただ残念。ただただ悔しい。本当にこれからが楽しみなグループだったのに。

natalie.mu

活動10周年の節目をむかえる成長期限定ユニット、さくら学院が来年2021年8月末をもってその活動を終えることとなりました。
私は2013年度からさくらの現場に通い出した人間なので、もうまる7年以上見守ってることになるんですね。人生じゃん。


アミューズに所属する小中学生で構成され、義務教育機関終了と同時に、メンバーはグループを卒業し、それぞれの夢に向かって走り出していく。父兄と呼ばれるファンは毎年それを見送る。
思えば不思議なコンセプトのグループでした。握手会もない。近年はほぼリリースイベントもない。メンバーを実際に観ることができるのは年数回の転入式や学院祭、卒業式などの学校行事とライブ。最近では発売されるCDは年度末に発売されるアルバムのみ。どこでマネタイズしてるんだと不思議なほどでしたが、事実、利益としてはそんなに大きくない事業だったのだと思います。だからこそ、売上に縛られず、教育機関の名にふさわしく、子どもたちの夢や将来を優先した活動ができる場所でした。


教育って、基本的に未来への投資ですから。それが実を結ぶことも結ばないこともたくさんある。教育機関を標榜するさくら学院って、アミューズが未来への投資ができる体力のある大きな事務所だということの証だったなと思っていて。それがいよいよ削られるってことは、本当に会社としてしんどいフェーズに入ってきたんだと思います。
事実、今年の8月に出た決算短信ではコロナ影響により経常利益がマイナス70%と大きな変動が出ています。会社としても、採算の取れにくい中長期的な取り組みよりも、短期的に売上を上げられるものにリソースを集中させないといけないということなんでしょう。


本年度のさくら学院から、急に今までより大きいキャパの箱でライブを開催するようになったので、前々から運営側にもグループとしてどう売上を担保するかという課題はあったのだと思います。それがコロナ禍により、ライブも開催できなくなり、メインの収入源も断たれてしまった。なにより、さくら学院には九州などの遠方から通いでレッスンしているメンバーが複数人います。コロナのリスクにさらされる中で、未成年のメンバーをどこまで東京の事務所で育成できるのか。しかもこの状況はあと数年は大きく変わらないであろう。
そう考えた時に「やっぱりきりのいいところで終わりにしようか」と考えるのも理解はできるんですよね。全く納得はしてないけど。
このコロナさえなかったら、また違った10周年が観られたんじゃないかな、とどうしても考えてしまう。やりきれない。


ただ、一番大変なのはやっぱりメンバーで、自分たちで代々受け継がれたものが終わってしまうという悲しみとプレッシャーの中で、今ごろぐちゃぐちゃになってるんじゃないかなと思うと、ファンとしては、後は少しでもいい幕引きができるように、ひたすら応援するしかないなと思うんですよね。本人たちにとって悔いの残らない最高のエンディングを迎えられるように。
いつライブができるのか引き続き不明瞭な状態ではありますが、配信だってなんだって使ってどうにか開催してもらえないものか。
残り1年だもの、過去のメンバーを交えて、同窓会みたいに10年を振り返るイベントとかさ、観たいじゃない。
10周年を迎えられたことに胸を張って、お祭りみたいな1年にしたい。あんなに素敵なグループの最後の年を、コロナで失われてしまったものとして見送りたくない。
父兄としては、運営の皆さまにどうか最高の形で現メンバーを送り出してもらえるように、そして巣立った先輩たちのサポートを全力でお願いしたいです。