先週8/21(金)にAqoursのドームツアー中止が発表となりました。
その前日にジャニーズの年内ライブ見送りのリリースが出たので、「あ、これはダメな流れ来るな」と思ったら、やっぱり来てしまった。
大きいコンテンツが決定を下すと、それに習う雰囲気は、ライブがどんどん中止になる2月末を思い出して鬱になりますね。Perfumeの東京ドーム当日中止の時も、EXILEが先に中止決定を下して、そのすぐ後にPerfumeも中止発表になったんだっけな。
イベントの参加人数を5000人以下とする現在の措置を、9月以降も継続しましょうと21日に政府が決定したので、まあやっぱり当分ドームクラスの箱ではイベントが難しいということですよね。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4058928.html
今回印象的だったのは予定していた無観客のドームライブも中止になってしまったこと。ドーム規模になると、スタッフも相当な人数でしょうし、いつクラスタが発生してもおかしくはない状況。とはいえ、ギリギリまで実施するつもりではいて、政府の方針決定や同業の足並みをみて、いよいよ諦めざるを得ないという苦渋の決断だったのだと思います。
会社として考えると、下期(10月~3月)の予算編成もそろそろ固めないといけない時期でしょうし、事実年内どころではなく、来年3月くらいまでは中止になるイベントも出てきています。準備期間なども考えると、来年度の3月くらいまでは大規模イベントの開催はほぼ期待できないんじゃないかなと。ウイルスからしたら人間の区切りなんて知ったこっちゃないので、まあ4月以降もよくなる要素は今のところない。ウイルスに対抗できるワクチンや軽症化できる薬が世の人に行き届くまでは、根本的な解決にはならないわけですし。
この5,000人規模という区切りもかなり曲者で、大きなコンテンツほど、当分はリアルでのライブが難しい。
そんな中で2days配信ライブとして発表された「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours ONLINE LoveLive! ~LOST WORLD~」。
今年5月に中止になった「LOVELIVE! SUNSHINE!! UNIT LIVE ADVENTURE 2020 追加公演~PERFECT WORLD~」に対するアンチテーゼとなっており、皮肉MAXです。笑う。
配信ライブを行うのに必要最低限の箱と人数で開催するんでしょうが、どこになるのか気になる。人も集まっちゃうから非公開でこっそり行われる形なんでしょうけども。
ただ、もうこうなってくると、いよいよスケールの大きいコンテンツを観てバーンと打ちのめされたい、みたいなことは相当厳しそうです。数百人集客できる中規模アイドルのライブも楽しいんだけどさ。数万人で一同に介して同じものを体験して、派手な演出もコミで楽しみたい、という欲求は当分満たされなさそう。悲しい。
先のGotoキャンペーンに対する反応や、世間の大規模ライブに対する風当たりをみていると、やるやらのゼロイチで考えられがちな雰囲気があるんですが、おそらくここ数年抜本的解決が難しいことを考えると、「どうやったらリスクを極力減らして実行できるのか」を真剣に考えていかないと、いよいよ厳しい。供給する側も消費者側も、このままいくとスッポリ抜け落ちる世代が出てきそうな雰囲気です。最近各所で良くきく「また来年お会いしましょう」も無責任な一言だよな、と思ってしまうわけですよ。言わざるを得ないんだけども。言い聞かせていると思うんだけども。
今年の仕事は全部なくなった。コロナ直撃を受けるライブスタッフ、先が見えない苦悶の日々 Buzzfeed
「その上で、音楽ファンにお願いできるとしたら。他力本願ですが、一人ひとりがライブをまた見たい、あの空間がほしいんだ、と声を上げてほしい。SNSから世論を作ってほしい。それこそ政治に届くように」
「もしこれで世間が『ネットで十分じゃん』ってなったら、そうか仕方ないな、と気持ちの糸が切れてしまう気がするんです。……というか、今すでにちょっと諦めかけているところもある」
「正直、自分たちの仕事が必要とされているのか、その自信が今なくて。待っていてくれている人がいると思いたいです。もう少し、頑張るために」
ドイツでは満員のライブ会場における感染対策のためのシミュレーションなども行われているようですが、これに近いことはぜひ日本でも実際の会場でやっていってほしいなと思います。
「リスクを完全にゼロにすることは不可能だ。我々は政治家が合理的な判断を行うためのツールを与えたいと考えている」と、ハレ大学医学部長のMichael Gekle教授はCNNの取材に話した。
「イベントを開催した場合、どの程度の数の新規感染者が生まれるのかを予測するツールが求められている」
中長期戦になるからこそ、我々ファンができることを、興行側ができることを、少しずつ着実にやっていくしかない。
演者とスタッフのみなさんにおかれましては、本当に心が折れそうなことが想像に難くないんですが、私達ファンにできることは、その場所を私達が強く求めていること、どんなに時間がかかっても観たいと声をあげることだと思います。