二度漬け禁止

主に趣味の話(たぶん8割アイドル)のブログです。

さくら学院祭2019で@ onefiveを観た

さくら学院祭2019に行ってきました。
数日前からアイドル界隈でティザー映像が話題になっていた@onefiveがさくら学院のユニットであることがアンコールで発表され、そのパフォーマンスにガッツリ心撃ち抜かれた。コントもサクラデミーもゲラゲラ笑ってとても楽しい学院祭でしたが、アンコールの後は「わんふぁいぶ…売れて…みんな観て…」しか言えない人になっていた。


@onefiveの正体が明らかに「Pinky Promise」MV公開(動画あり) - 音楽ナタリー

今年のさくら学院は本当に仕上がってきてますね。年々グループのレベルが底上げされている気はするんだけど。これも「さくら学院に入りたい」って集まってくる女の子たちが増えたことも関係しているのかな。初期メンバーが観たら今のライブ結構ビックリすると思うんですよね。芝居もコントも、歌もダンスもできて、それらのレベルがみんな高いという。いい才能がどんどん育ってるなあ。
本編のコントやサクラデミーのことは父兄のみなさんの丁寧なレポに任せるとして、私が声を大にして言いたいのはやっぱり@onefiveのことなのです。だけどその前に私の愚痴まじりの独り言をまあ聞いてくれよ。



こんなにレベルが高いグループなのになかなか広く観てもらえないジレンマ

いや、そもそもね。同じアイドルオタクでも「成長期限定ユニットです」いうて、小・中学生のアイドルグループを勧めにくいのが正直あるんですよ。
あんなにもキラキラしてて観ると感動して背筋伸びたような気持ちで毎回ライブから帰ってきて、足掛け7年見守ってきてるグループなのに!
さくら学院を観てる時のあの感動を説明するのって結構難しい。メンバーを何年も見守り続けることで見えてくる成長や物語があって、そこを楽しむグループなので、行きたい時にパッと行って、「あー今回のライブ楽しかった!」みたいな感じじゃないんですよね。
さくら学院は最高のアイドルグループって胸を張って言えるんだけど、新規にすすめるには、げにハードルが高い。

ゆいもあ世代はレーベルとの契約もあったのか、シングルを売るために結構無茶な稼働させられてるイメージがありましたが、ここ数年はメジャーレーベルとの契約もきって、比較的まったりと活動しています。さくら学院は未来のスーパーレディーの養育期間であり、ひいてはアミューズの将来の稼ぎ頭を作るためのプロジェクトでもあるわけですから、グループの活動で下手に消耗したり心折れたりするより、卒業しても前向きに芸能活動を続けてもらって、才能が開花した方がいいわけで。短期的なアイドル活動で利益を出すつもりって、運営的にはそんなにないんだと思うんですよ。(ここらへんの経緯はゆいもあに続く代が一気に芸能界を辞めた反省もありそうですが)
CDも年1のアルバムのみ、ライブは毎年恒例の数回、会場キャパは広げないしチケットは取れない。ファンから見ても「過度にスケールさせるつもりはないな」って売り方なので、未成年を預けるグループとして安心感はあるものの、歯がゆさもあるんですよね。こんなにいいグループなのに、なかなかとっつきやすい切り口がないんだよなあって。特に、過去の卒業生が「さくら学院をもっとたくさんの人に知ってもらいたい」と口にしてくれる度に、複雑な気持ちになることもあって。
そんな中でも最近はじわじわと若いファンも増えつつあって、不思議だなと思ってみてみると、なるほどちゃおっ子だったりする。(注:ちゃおガールオーディションの受賞メンバーはさくら学院に入れることがあります)メンバーと同年代のファンもっと増えるといいなあと思いつつ、現場は私含め往年のファンがほとんど。いや、素晴らしいことなんだけどさ…。


女の子の、女の子による、女の子のためのユニット

そんな中出てきた今回の@onefive。いや、これはもうどう考えても、女の子がやりたい・観たいアイドルをどストレートに具体化したやつなんですよ。

フェミニンでお洒落な衣装、かわいくて聴きやすい音楽、メンバーも作詞家も15歳の女の子という。今の女の子のリアルな気持ちを、リアルな女の子たちが歌うわけです。アイドルってどうしてもプロデューサーや背後にいる大人がちらつきがちですけど、女の子が主体的であることがこのグループにおいては大事なことなんだと思います。(コンセプトや見せ方の提案は、プロデュース委員長襲名を欲して止まなかった萌々穂あたりによるものなんじゃないかな、と推察)
今回の@onefive、数日前からアイドル界隈ではティザーが話題になっていて、それをなんとなく観てはいたんですけど、さくらのメンバーだと気づかずに「なんかお洒落なグループ出てきたんだなあ」くらいで完全にスルーしてました(笑)
いや、それがいい。それでいいんですよ。アイドルオタクやおじさんおばさんに刺さるものじゃなくて、本人たちがやりたいことを、歌いたい歌を歌えばいい。着たい服を着て、見せたい自分になればいい。そういうアイドルグループがもっともっと同世代の女の子たちから求められてほしい、愛されて欲しい。そう思います。

もちろんアイドル好きからしても@onefive大いに見所はあります。Perfumeファンである私は@onefiveの「Pinky Promise」を観て、めちゃくちゃ感動してしまった。MIKIKOダンスをあんなに柔らかく美しく踊れる子たちって、私が知る限りだとさくら学院のメンバーとPerfumeだけなんですよ。これ、他の人が踊っても絶対こうはならない。血統を感じる。父兄のっちは飛び上がって喜びそうだなあ。



「@onefiveはみなさんの応援次第で続いていく」ことが示唆されているので、これはもう応援するしかないでしょう。アミューズにしては珍しくフルMVも音楽配信開始と同時に解禁。サブスクにも配信きてるし、若い子を意識してるなら最低限やってほしいところは対応されてる感。ただ、やはり独立レーベルだと本腰入れた販促は難しいと思うので、どこかと手を組んで積極的に売っていってほしいところ。大人のファンとして目立ち過ぎない程度に買い支えていくので、学生無料くらいバーンとやって、とにかく間口を広げてくれたら嬉しいな。



@onefive 「Pinky Promise」**Official Music Video**