二度漬け禁止

主に趣味の話(たぶん8割アイドル)のブログです。

Aqoursつま恋ライブ中止に寄せて

いやー一気にガックリきちゃったな。
ライブが開催される予定の5/1は自身の誕生日なこともあって、かなり前から宿もおさえて、久しぶりのライブ遠征だー誕生日は推し見て優勝しちゃうぞーなんて言ってたのにね。
昨年の誕生日も、緊急事態宣言下の中、会いたい人にも会えず、初めての出前寿司をワンルームでムシャムシャしながら「値段の割にショボい」「やっぱり店で食った方がうめえ」ってがっかりしていた覚えがある。まさか2年連続で緊急事態宣言下で誕生日を過ごすことになるとは。願わくば来年の誕生日こそは緊急事態宣言下じゃない普通の日常で、食べたいものを食べて観たいものを観ることができるようになっていてほしいけど、現状なかなか厳しそうな印象。


昨年の緊急事態宣言くらいまではなんとかしのいだ感じがあったものの、2回目、3回目となると、流石にいろいろ無理が出てきて「あれ、これもうウイルスとの戦いだけじゃなくて半ば人災と化しつつあるな」というのが率直な気持ちで。コロナは怖いですけど、結局そういう未曾有の事態に対応できるかどうかは普段からの体制に依るところが大きくて、元々あかんかったものをコロナが暴いただけ、という気もしていて、そうか、私たちはここ数年、もしかしたらもっと長い期間間違い続けていたのかもしれないな、というのを毎日つきつけられる地獄。コロナ禍に入ってからはテレビを見るのもしんどいので、もっぱら朝ドラとあさイチしか観てない。博多華丸・大吉推しです。


いろんな企業やエンターテイナーが苦渋の決断でイベントを中止にする中、Aqoursのつま恋ライブも中止に。正直先週末に静岡県内のイベント中止が望ましいと専門家会議で話が出た段階で、これは相当厳しいだろうなとは思っていて。中止になったらどうしようか、嫌だな、でも中止になりそうだな、とぐるぐる吐きそうな気持ちで逡巡してたら、ああやっぱりきちゃったか、という。
オタクたちが参加できるかわからないイベントでゲロ吐きそうなくらい一喜一憂してるんだから、いわんや中の人をや。その日のためにずっと準備してきたメンバーや主催者側の気持ちを考えるとやりきれない。まして興行的にも相当な損害額だと思うんですよね。
ただ、今回の公演がアニメの舞台である静岡県開催となること、ラブライブ!サンシャイン!!が静岡県沼津市に支えられているコンテンツであること、そこに住む人たちへの配慮も考えると、中止という決断をしたのもよくわかる。わかるからとて、つらい気持ちは1ミリも変わらないのだけども。



東北復興を願ってチャリティー活動を続けていたアラバキロックフェスも地元議会からの要請をうけて今年の開催中止が決定されました。本来地元を支えるはずの興行が分断のきっかけになるのは悲しすぎる。ラブライブ!サンシャイン!!というコンテンツは物語と地域性が不可分だし、Aqoursは沼津のロコドルだから。地元商店街にはポスターや横断幕が下がっていて、お年寄りから小さい子まで知っている。そういう存在だから。
これからもそうあり続けるための決断なんだと、頭でわかってはいても、悔しい。

この一年、ライブ興行側は必死になって、感染防止策に努めてきました。事実、2020年3月にライブハウスからクラスターが発生して以降、ライブ会場でのクラスターは幸いにも報告されていません。
人の往来がある以上、感染リスクはゼロではないものの、私個人の体感としては、正直大きな箱のライブ参加でリスクを感じる瞬間はあまりなくて。隣の人と一席開けた状態で声を出さずに一生懸命拍手してアーティストを見つめている観客を見ると、ほんと真摯だなといつも感心する。馬鹿騒ぎしてトラブルになるような人がいたっておかしくないのに。しんと静まった会場で割れんばかりの拍手を聞くたびに、この場所を守りたいという観客の健気さにいつも胸をうたれてしまう。
変異種が蔓延しつつある状況をふまえると、制限が出てくることは理解してるんだけど、一年かけてこれだけやってきてもダメなのか、という気持ちもある。


こんなにつらいなら楽しみな予定なんて最初から作らない方がいいな、と一瞬でも思ってしまった自分も正直います。でもそうなったらマジで生きる屍だな、こんなクソみたいな事態に心が折れたくねえというプライドじみた感情もあって。何より、私たちが折れてしまったら、誰があの子たちが輝く瞬間を見るっていうの。


こんな最中にもメンバーは我々を落胆させまいとツイートしたりインスタ更新したりしていて、余計涙腺にくる。このひたむきさに応えられる世の中に、早く。