二度漬け禁止

主に趣味の話(たぶん8割アイドル)のブログです。

Aqours 3rd ライブツアーをメットライフドームで観た

Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~の埼玉公演1日目と2日目に参加してきた。1日目はLV、2日目は現地でライブ。
ドルヲタとして声を大にして言いたいのだけど、今のAqoursを観れることは、最高に贅沢な体験だと思う。


手間とコストをかけられた環境で、選ばれた逸材たちが、限られた時間を全うするため精一杯努力している。1stより2nd、2ndより3rdと、よりいいものを見せてやろうというメンバーやスタッフの心意気が伝わってくる。ライブを重ねる度に、Aqoursはアイドルグループとしてとても洗練されてきていて、パフォーマンスはもちろん、グループの雰囲気がどんどんよくなっているのを感じる。ライブを観ていて純粋に「いいグループだなあ」と思う。当たり前のようでいて、それってとても尊いことだよ。


ここ最近の私はBABYMETALにYUIMETALがいなくなったこともBILLIE IDLE®にプールイが入ったことも全然受け止めきれなくて、正直アイドルに疲れていたんだと思う。
それが、Aqoursのステージを観て「ああ、アイドルってこんなに素晴らしいものだったんだなあ」と思い出させてもらうことができた。それだけで感謝しかない。


一歩引いた目線でみると、Aqoursは本当にプロジェクトとして贅沢で、いつくるかわからないブレイクスルーに一縷の望みをかけながら活動するグループと、入ったら確実に売れる&その後の自分のセカンドキャリアにもつながるとわかっているグループでは、メンバーのモチベーションも全く違う。終わりが決まってるからやり切ろうという気持ちにもなるだろうし、本当にアイドルとして一番いい時を見せてもらっているなと感じる。




曲中のロンダートからのバク転を見事成功させた伊波杏樹を観てエモさが爆発し、小宮有紗のアナ雪を観て目が潰れそうになり、逢田梨香子のエモ顔で胸を撃ち抜かれて、小林愛香の着席堕天使に地獄に引きずり込まれる。何を言ってるかよくわからないと思うのですが概ね事実です。




函館UCで観られなかったAwaken the powerも初披露。Aqoursに混じって踊るSaint Snow、観衆を煽る佐藤日向ちゃん。
5年前初めて観た時はキャパ600の場所でライブをしていたのに、今や目の前で40,000人の観衆を湧かせているんだこの子は。そう思うと喉元にぐっとこみ上げてくる何かをこらえきれそうになくて、爆ぜそうな気持ちを逃すようにひたすら白いサイリウムを振った。




ラブライブ!サンシャイン!!を観ていて心底羨ましいなと感じるのは、2.5次元のスクールアイドルがもつ圧倒的な物語の強度だ。
私は常日頃からアイドルは宗教だと思っている。宗教には物語が不可欠で、だからこそどのグループもメタルで世界を救おうとしてみたり、マディソンスクエアガーデンを目指してみたり、総選挙をやったりするんだろう。


Aqoursの場合、メンバーのたったひとつのポーズで、たったひとつの掛け声で、40,000人が全く同じ光景を思い浮かべることができる。2クール24話。劇中の時間にして1年間。浦の星女学院スクールアイドル部Aqoursとファンの間で共有された物語を、みんながステージに透過している。だから千歌ちゃんが必死で成功させたバク転を杏ちゃんもできたら泣いて喜ぶし、鞠莉のエアギターをあいにゃがやったら湧くし、WATER BLUE NEW WORLDで青いサイリウムの海を観ただけで泣きそうになってしまうのだ。
これは普通のアイドルには真似ができない。




ライブ終わりのMC「この9人でよかった」とリーダーの杏ちゃんが言った。本当にそうだね。だって、あのパフォーマンスを観てたらわかる。その言葉が嘘偽りない本心だってわかる。私もこの9人のAqoursが観れてよかった。




ツアーはまだまだ続くし、発表された4thライブも観に行きたい。年明けの映画が封切りになれば、Aqoursの終わりもカウントダウンされるのだろう。寂しい気持ちを感じながら、この感覚を私はすでに知ってるなと思った。
不揃いなメンバーが集まって、切磋琢磨しながら磨かれていった結果、とてもよいグループに仕上がった頃終わりが見えてくる…というループ。さくら学院父兄の私が毎年味わってるやつじゃないか。
まあでも終わりがあるからこそ、輝けるものもあるのだ。それがわかってるからこそ、今一瞬もAqoursを見逃したくない。

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