二度漬け禁止

主に趣味の話(たぶん8割アイドル)のブログです。

ずっと真夜中でいいのに。をライブで観た

ずっと真夜中でいいのに。「夏休みLIVE 〜水飲み場にて笑みの契約〜」を観てきた。本当に今人気のあるバンドなんだなと実感できたので以下メモ。

1stライブは残念ながらチケットが取れなかった。2ndライブは必ず…!と念願叶ってチケットがとれて嬉しかったものの、2000番代の後ろのチケットだったので、前半はまったり後方で観てたんだけど。前半が終わって真ん中らへんに移動し、最終的には前方に突っ込んでしまうくらい引き込まれた。
バンドのボーカル兼作曲を担うACAねちゃんの不思議な魅力にすっかりやられた。MCを聴いてると、どこにでもいる大人しくて不器用そうな女の子なのに、パフォーマンスが始まると一気に自我を解放する感があって観てて楽しい。っていうかあの朴訥とした感じを見るにつけ、おそらくまだ十代…?行っててハタチそこそこって感じだった。実際声を聞くとやっぱりだいぶあどけなかったし。

お客さんは夏休み中の大学生が半数以上。パンパンにダイバーシティ埋まってるので、2500人くらい来てるのじゃないか。テレビ出演も顔出しもなし、結成から1年でよくもこれだけ人を集められたなあと感心してしまった。来てる子ほとんど、ニコ動やYouTube以降の、音楽と動画をセットで楽しむことが当たり前の世代なんだなあ。
観客の会話を聞いてるとヨルシカの名前も出てた。ずっと真夜中でいいのに。はYouTubeが主軸だけど、ミニアルバムはアニメイトでも大々的に展開してたし、コンテクスト的にはニコ動、映像+アニメーション+匿名(顔出しなし)っていうフォーマットを強く感じる。ネット文化に影響を受けた感じはすごくするんだけど、たぶんそれはこの世代にとっては自覚的なものではないんだと思う。

しかし
「学校の先生がラムレーズン嫌いすぎてレーズン机の中に押し込めてた」
「学校ではいかに周りに心配されずに1人になるかを考えてて結果寝てた」
って話が、あんなきれいな歌に昇華されるんだから、クリエイターとして優れてる人はどんな日常を送っててもきれいなものが作れるし、やっぱフィルターの問題なんだな。
「人とちがう事やる俺ら個性的っしょ!ウェーイ!」
みたいなのに食傷気味なので、何気ない日常の中のワンシーンを、自分のフィルターを通して作品にしてる人をみると
「そうそうこういうのでいいんだよこういうので」
ってなる。
なんというか、ひとりぼっちで、誰にも邪魔されず、ぼーっと考えた結果、じわじわ滲んでくるようなものがみたいんですよ。
彼女らの「正義」のイントロみたいに、小学生がふく下手くそなリコーダーみたいな、無邪気で無自覚で、粗野で粗雑なものがもっとみたい。
でも、ずっと真夜中でいいのに。ってバンドやプロジェクトとしてかなり洗練されてるし、プロモーションも戦略的にやってるんだろうなという感じはする。それを見せすぎないのがいい。
あくまでACAねちゃんの才能ありきで、プロフェッショナルが裏方としてしっかりバックアップしてるんだなというのが安心。これからもこの子を中心にもっともっと素敵な歌が解き放たれていく過程が観たい、そう思わされるライブでした。

youtu.be

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