二度漬け禁止

主に趣味の話(たぶん8割アイドル)のブログです。

俺のサマソニ2022

最後にサマソニに行ったのはコロナ時代に突入する前の2019。そこから3年ぶりのサマソニです。
日曜のみの参加でお目当てはLiella!でしたが、個人的にアフターコロナでのフェス参加が初めてということもあり、コロナ禍前と比べていろいろな違いを感じたこともあり、気づいたことをまとめていってみようと思います。



観たもの

Liella!→ KANDYTOWN→ chelmico→ ばってん少女隊→ENDRECHERI→きゃりーぱみゅぱみゅ→STUTS



今年はマジで全く洋楽を観ていない!!土曜日だったらマネスキンとかTahiti80とかTHE 1975が観たかったんだけどなあ。

コロナ禍前より体力が落ちているであろうこと、同行者が病み上がりというのもあり、「無理をしないで楽しむ」をモットーに、室内のアクトを中心に観ました。コロナ前3日間も炎天下のマリンをものともせず行ってたのが嘘のようである。

会場から帰る途中、近くにいたグループも「今年は洋楽観なかったな〜」と全く同じことをつぶやいていたので、私みたいな人は多かったのかもしれない。

観たもの7組中3組がラッパーだった。自分の中のマイブームとしてラップづいてるっていうのもあると思うんですけど、シーン的にも大きな存在になってるのは間違いない。



Liella!

2.5次元ってコンテキストが肝のコンテンツなので、アニメを見ていない外の観客にどのくらい届くのだろうと思っていたのですが、当日のステージを観るとしっかり「パフォーマンスで魅せる」ことを意識したステージ構成でした。

「単なる声優アイドルじゃないんですよ、しっかり歌って踊れるアイドルですよ」というプライド感じた。通常のLiella!のライブだと曲間のつなぎであるダンスバトルから始まり、しっかり魅せてからの「ノンフィクション!!」始まりという。あれはフェスならではのかましでとってもかっこよかったですね。最後「Day1」でしめたのもよかった。

ただ、途中のMCなどは正直なくてもよかったんじゃないか、個人的にはもっとストイックに攻め攻めでもよかったんじゃないか、という不完全燃焼感もややあり。普段好きで聞いている曲も、フェスの中で聴くとアニソンらしい展開の楽曲やテンポ感をどうしてもややたるく感じるな、という印象もありました。

当日のパシフィックステージの客入りとしては、正直なかなかガラッとしていて、前方の一部だけ埋まっている感じ。
前のオープニングアクトのTani Yukiがかなりの客入りだったことも余計そう感じさせるのかもしれない。今のフェスに来る層にはNHKの全国ネットでアニメを流すより、Tik tokでバズる方がリーチするという現実でもあります。

あの客入りを見るに既存のLiella!ファンはあまりサマソニには来ていなかった印象です。現に、当日すぐ売り切れるであろうと思っていたTシャツも夕方までしっかりほぼ全サイズがありました。いつもあんなクソグッズが速攻売り切れているのに嘘だろ。

声優のオタクを始めたここ数年で感じていることですが、アニソン市場はその市場があまりにも大きく独立しているために、「アニソンしか聴かない」層も一定数います。邦洋入り混じったフェスのチケットに1.7万円払うのは、10代~20代がメインターゲットとなるLiella!の場合、躊躇する人も多かったろうなと思います。また、サマソニのチケットは例年早い段階で売り切れるので、知らない人は入手しにくかったのもあるのかもしれない。

逆に言えば、Liella!目当てで来ていれば、普段のライブではあまりないくらい楽に至近距離で見れました。ジャンプだって好き放題できちゃう。メンバーにとってもかなり新鮮だったようで、「みんながジャンプしてるの始めてみた!」と嬉しそうでした。Liella!はコロナ禍以降活動を始めたアイドルグループなので、声出しもなく、ジャンプもなく、比較的大人しく観ている観客しか目にしたことがないはずなので、そういう意味では普段と違うレギュレーションで演れたのは本当によかったなあと。普段2.5次元コンテンツの場合、チケット抽選に申し込むのにCDやらBlu-rayを詰まされることを考えると、これだけ近くで見れる上に他のアーティストのライブも見れるんだから、かなりコスパよいと思います。もったいない。

近くで観れてよかったけどもう少したくさんの人に見てもらいたかったなという歯がゆい気持ちもある。本人たちがおそらく一番感じているだろうけども。

今回はJ-CULTURE STAGEというステージが新設されていて、他の声優系ユニットはそちらで出演したりしていました。あえてPACIFIC STAGEを選んだのは、集客面だけではなくて、既存のアニメファン以外に積極的に知ってほしい、「どこに出しても恥ずかしくないクオリティのパフォーマンスをするアイドル」という自負があったからだと思います。その心意気を信頼しているので、どんどんアウェーなステージにも立ってほしいし、また何かのフェスに出てもらえるととても嬉しい。



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昼食


サマソニで食べるマグロ丼が一番好きなマグロ丼です!!実際フェス飯のクオリティーじゃなくてこの値段でこんな美味しいマグロ食べていいんだって感動するレベルなので、食べたことない人絶対食べてほしい。

フードコートもキャッシュレス決済が浸透しており、小銭なしでも全然OKでした。フードコートも例年よりは全然並ばなかった印象で、めちゃくちゃ混み混みで長蛇の列、みたいなのはなかった。
フードコートの長机が向かい合わない形に並べられていたのも印象的。



KANDYTOWN

同時刻のちゃんみなと迷いましたが、ちゃんみなは2019年のサマソニでわりとしっかり観たのでこちらに。私にとってのKANDYTOWNは「推しの推し」(元リリスクのhimeちゃんの大好きなヒップホップクルー)なので、ライブで一度ちゃんと観たいなと。

結論、かっこよかったし、リリスクのファンは絶対観たほうがいい。なぜかというと、「ネタ元」の解像度がめちゃくちゃあがるから。ステージ上での立ち振舞いや合いの手のひとつひとつ、リリスクのヘッズは絶対に既視感があるはず。

「リリスクはKANDYTOWNみたいにしたい」とhimeちゃんは度々インタビューでも口にしていたけれど、こんなにもオマージュしていたんだなと理解できました。

私の予想よりもPACIFIC STAGEはかなり埋まっていて、特に20代前半くらいの人が多かった印象。かなりノリノリで踊ってる女の子もいて、KANDYTOWNって今こんなに若い子に聴かれてるんだなという率直な驚きもありました。決してメディアにめちゃくちゃ露出しているわけではないのに。こういう光景を見ると若い世代へのヒップホップの浸透具合を改めて実感する。



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chelmico

ビーチステージのchelmicoは絶対楽しいよね~と思ったらもう間違いなかった!

この日初の野外ステージでしたが、当日は曇り空で天候もちょうどよかった。
2人のMCから流れるゆるさや優しさ、親密感を観ていると、私はどうしてもPUFFYを思い出すんですよね。仲のいい女同士で音楽をゆるく楽しくやってみんなをハッピーにするぜ!という感じ。

「週3勤務で週4休み 年に3ヶ月夏休み 週3勤務で週4休み そしたらみんなで大団円」(ISOGA PEACH)

を歌いながらRachelが「ほら!!みんなの夢を歌ってるよ!!!」って客を煽ってたの笑った。

この多幸感好きだな~と思ったのでワンマンも絶対行きたい。



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ばってん少女隊

たまたまトイレに並んでる途中に目に入って「あれ??思ったより楽曲がいいな???」となってそのまま観てしまった。

ダサい名前のわりになんか妙に楽曲がかっこいいなと思ったら、Rin音君やケンモチヒデフミさんが楽曲提供してるんですね。絶対刺さるやつじゃん。

結構K-POPな感じなのかなと思ったら、Twitterで知人のドルヲタが教えてくれたことには楽曲的な変遷があったグループのようで。

しかしまあ、楽曲はまともにいいのに「ばってん少女隊」だの「チームしゃちほこ(旧名)」だの「私立恵比寿中学」だの、あえて絶妙にダサい名前をつける、このスタダの悪ノリっぽいセンスが私は苦手なんだなとしみじみと思うね!!



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ENDRECHERI

ENDLICHERI、フェスでの評判が毎年いいので観てみたいなと。私の中での堂本剛といえば、金田一少年の事件簿の「じっちゃんの名にかけて!」ですし、「堂本兄弟」でのライブパートのイメージなわけですよ。「ジャニーズアイドルの堂本剛」のイメージを持って観ると、ENDLICHERIマジでびっくりするね。かっこいいわ~。

この人は本当にファンクが好きなんだなあと思ったし、決して大衆受けするわけではないであろう音楽性を、バックバンドの高い技術力と本人の作家性で、かなり絶妙なバランスでしっかり成立させているのに驚き。

前日に観たPerfumeの有明アリーナのライブMCで、あ~ちゃんが「ENDRECHERIさんのライブは、紫に身を固めているファンの集団がいる」と話していたので、当日そういう人とすれ違うたびに「あれが噂の!」となりました。



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きゃりーぱみゅぱみゅ

きゃりーちゃんのステージを観るのは久しぶりだったんですが、やっぱりこの人は仕事人だなあと。観にきたお客さんをしっかり楽しませて帰らせるぞというプロ意識の高いライブでした。
「週刊誌にとられまくってまいっていた時に中田さんに愚痴をこぼしたら作ってくれたのがこの曲です」といって「もんだいガール」が流れたのよかった。中田ヤスタカなりのエールが詰まったいい曲だな。



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STUTS

きゃりーを見て夕飯を食べてから再度ビーチステージへ。

初めてこの時間帯のビーチステージでライブ観たんですが、ロケーションがもうすでに最高。日の沈んだ浜辺を観ながら酒を飲んで音楽を聴くとそれだけでもう楽しい。

STUTSをステージで観るのは初だったのですが、彼の楽曲にやたら豪華客演が多い理由がわかった。めちゃくちゃ愛されキャラなんですね。合間のMCから魅力的な人柄が伝わってきて、吃音症ゆえのコミュニケーションの難しさみたいなものは微塵も感じなかった。現にステージにも代わる代わるご友人のゲストアクトが参加して、賑やかなステージとなってました。
決まって「◯◯君に拍手を、です!」というのがかわいいなと思ったらゲストアクトにも「STUTS君にも拍手を、です!」といじられていてよかった。

MPCプレイヤーの生演奏の手元をまじまじと観たのは初めてだったけど、パーカッショニストみたいだったな。

「大豆田とわ子と三人の元夫」を全く観てないのにこの夏リピートして聴いていた主題歌の「Presence」、絶対に聴きたいと思ってたからやってくれて嬉しかった。最高の締めになりました。



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最後に

久しぶりのフェス参加、総じて楽しかった。

サマソニ前にはフェス客のマナーやモラルが話題になるツイートがちょこちょこ流れてきてたので不安に思ってましたが、私が観た範囲ではかなり真面目に観客は感染対策ルールを守っていたことを書いておきます。(もちろんフェスや観るアクト、観客が観た場所にも依るはず)

当日は曇りといえど湿度が高く蒸し暑かった。野外屋外関係なくみなしっかりマスクをつけていて、よくこの暑い中みんな律儀につけてんなと逆に心配になるくらい。そもそもコロナ前のサマソニに比べると、全体的に客数は減っていたので、密やノーマスクにさらされて不安になる、みたいなことはなかった。

だからこそ一部のロックアーティストのルールを破ることを推奨する発言は残念でした。彼の行動はフェスの運営や他の演者、観客の真摯さにフリーライドするものでしかなかったと思うし、お望み通りしっかり出禁になってほしい。


当日は伊達さゆり推しを主張するためにオレンジTシャツで向かったんですが、海浜幕張で降りたらなんかやたらとオレンジTシャツが多い。
推しかぶりか??と思ってよくよく見てみると軒並み中高年で、思想強めの文言が背中に書いてある。いや、ドルヲタじゃねえな???と不思議に思っていたら、反ワクチン・ノーマスク・オーガニック信仰で知られる参政党支持者のみなさんでした。当日サマソニ会場の横で集会やってたんですね。

こちとらかわいいアイドルに会うためにワクチンもマスクも徹底してるのに!!!同じオレンジTシャツだが根本から宗教が違う!!!誤解しないでください!!!と複雑な気持ちでした。



過去のサマソニログ
【ライブ】SUMMER SONIC 2014 2014/08/16 QVCマリンフィールド&幕張メッセ - 二度漬け禁止
俺のサマソニ2017 - 二度漬け禁止
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