今年のライブ始めでした。
バンドTシャツ忘れたし仕事帰りだしヒートテック着てるしで後方で大人しく観とくかとか思ってたらクッソ楽しくて気づいたら汗だくでモッシュしてた。超楽しかった。
※スマホ掲げてる人多いなと思ったら撮可だったらしい
初めての豊洲ピットだったのですが、入ると結構中がスカッとしてて「え、大丈夫？埋まるの？」と始まるまで気になってました。前座のPassCode終わって後ろ観たらまあ普通に埋まってたのでよかったです。
SUM41、2017年のサマソニと2019年のダウンロードフェスで観て、すごく楽しかったんですよね。ワンマン行きたいなーとか言ってたら来日ですよ。そりゃ行く。
来場者はほとんど30代以上だろうなって人たちで、ライブ慣れてましたね。圧縮始まっても、みんなわきまえていて無茶な動きをする人がいない。わちゃわちゃするライブって、たまに「押すなよ！」とか無茶いってキツく当たり返ししてくる人いますけど、あれが一番厄介だからね。みんなで楽しくおしくらまんじゅうするという前提があるオーディエンスとのモッシュは最高に楽しくてピースフルだなと思いました。
ライブに備えて改めて聞き返してた「Still Waiting」。この曲が入った2ndアルバムを買った時私は高校生。アメリカ同時多発テロが起きて世間が混沌としてた時期だったな、この曲を通して爆ぜそうな世界をじんわりと感じていたな、とか、最近改めてそんなことを思い出してました。
「WWⅢ」がハッシュタグになってトレンド入りしちゃうような2020年にこれを聴くと、あの頃の世相といろいろリンクしちゃって、シリアスに考えさせられてしまう。
So am I still waiting
For this world to stop hating
Can't find a good reason
Can't find hope to believe in
俺はまだ待ってる
この世界の憎しみが止まるのを
ちょうどいい理由なんてない
信じられる希望なんて見つからないよ
____SUM41「Still Waiting」より(日本語詞は筆者による意訳)
Sum 41 - Still Waiting (Official Music Video)
まあでも曲が始まるとクッソ楽しくてねえ。そんな鬱っぽい気持ちも秒で吹き飛んで、みんなで押し合いへし合い合唱ですよ。
会社帰りのよれたワイシャツのサラリーマンも、モッシュに混じって超笑顔。いい年のおじさんとおばさんが、汗だくで楽しそうにモッシュして腕上げて。みんなライブキッズに戻って、10代の時に繰り返し聴いた曲を腹の底からシンガロングするわけです。学校の机に誰かが彫ったSUM41のヘタクソなロゴとか、アルバムを買った地元のタワレコの店員のやたら熱の入ったポップとか、いろんな光景をぶわーって思い出しちゃった。
今この会場には本当にSUM41の曲が聴きたくて集まった人たちしかいないんだなって感じられて、当たり前のことなのにうるっときてしまった。オーディエンスを観てあんな感傷的な気持ちになったのは初めてで、今ならポール・マッカートニーのライブに20万出していくおっさんの気持ちがわかる。若い時に聴いた音楽は自分自身の血肉になっている。
今年はアイドル以外のライブも、もっと観に行きたいなあ。幸い洋楽で観たい人らの来日が多いので、もうちょっといろいろ行きたい。
